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異世界転移〜Transfer to another world
「?!」
わたしはハッと気を戻した。
__あれ?わたし、津波に飲み込まれたはずだよね?
推しのグッズを避難リュックに詰め込んでいたら、逃げるのが遅くなって…
で、高台に着く前に津波に飲み込まれた…はず。
なのに…生きてるね。
自衛隊員様が助けてくれたのかな?ありがとサンクス
…と言いたいところですが。
ここはどこでしょうか?
わたしは高知市に住む学生で生まれも育ちも高知だ。
だから高知で知らない場所などない。
津波から逃げる時も高台までの最短ルートを行っていたのだ。
確か地震がおきて数分後に高知には津波がくるって言われているけどぶっちゃけわたし住んでるとこは海遠いし、津波来たとしても余裕で逃げれる。
…推しのグッズを避難リュックに詰め込んでいなければね。
そんなことはともかく、ここはどこだろう?
……………まさか、ノベルでよくある異世界転移?
んなわけ、
「おい」
ありました。
目の前に赤髪の青年がいますね。
服が騎士っぽいし、なんか刀持ってるし。
完全にここ日本じゃないだろうな。
「お前、誰だ?」
彼は綺麗な顔に眉間をよせた。
怒っている顔も絵になるとはさすがイケメン。
はっ見惚れている場合じゃない。
この状況をなんとかしないと!
「えーとですね…」
とにかく言葉を探せわたし!
脳内のすべてに検索をかけろ!
「はあ…いい。とりあえずついてこい」
彼はそんなわたしに呆れたのかため息をついた。
先を行く彼にわたしはついていく。
わたし、この先どうなるのでしょう……?
それに反してわたしの心の中は意外と落ち着いていた。
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