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「沙雪は笑うとえくぼができるよね!そのえくぼ、めっちゃ可愛いよ!」
ニコリと微笑み、結奈は私の頬を指さした。
「...ありがとう結奈。私もこのえくぼは気に入ってるんだ」
誰だって、劣等感を抱えてしまうことはある。それは仕方がないことなのかもしれない。
けれど、積もり積もった劣等感はきちんと溶かすことができる。
そのためには、何よりも誰よりも、私自身が自分の良い所を見つけ、認めてあげること。
そうして鉛すらも跳ね返せるくらいの、強い心を持つこと。
それが大切なんだ。
互いに顔を見合せ、私たちは笑った。と、その時
「あ、雪だ!」
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