心の鉛

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それなら極力、他人とは関わらなければ良い。 人と一緒にいなければ、私は誰とも比べられることなどない。 そうなると、他人と比べ劣っている自分を卑下することもなくなる。 それでいいのではないかーーーー そう思った。 けれどその瞬間、なんとも言えない寂しさに私は襲われた。 誰とも関わらなければ、確かに傷つくこともなくなるだろう。 孤独というベールを身に纏うことで、自分を守ることができる。 でも、本当にそれで良いのだろうか...。
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