エピローグ

3/3
前へ
/125ページ
次へ
やっぱりサイコロには頼らない。 未来は私が近づける。 「橙弥、結婚しよ」 橙弥は嬉しそうに頷くと、そっと私の肩に手を回した。 彼の顔が重なった時、春風が前髪を揺らしながら通り過ぎて行った。 くすぐったいのは風のせいだろうか。 それとも彼が絶え間なく唇から与えてくれる (ぬくもり)のせいだろうか。 定かではないけれど、私は今とても、幸せだ。 終
/125ページ

最初のコメントを投稿しよう!

198人が本棚に入れています
本棚に追加