怪しい男

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怪しい男

なんだかんだで、放課後になった。 「ケロコちゃ〜ん、おいらとヨガをやろうよ〜」 「おやつに激辛カレーを出してくるヨガヲの家なんかいってどうするんですか。ケロコちゃん、ぼくの家でゲームしましょう」 「いや〜ん、ケロコどっちも選べない〜」 すると、ヨガヲが不思議なものを見つけた。 「なんだ、これは〜」 道の真ん中に、小学生の銅像が立っていたのだ。 「こんなところに銅像なんてあったか〜?」 「おかしいですね。今朝まではなかったはずですけど。ぼくたちが学校にいっているあいだに建てたんでしょうか」 しっかりしろ、ソージ〜。普通は道の真ん中に銅像は建てないぞ。 「おや、この顔には見覚えありますね」 ソージは何かに気づいた。 「あ、そうだ。この顔はクラスメイトの今度勇虫(こんどいさむむし)くんの顔にそっくりです」 「おーい、こっちにもあるぞ〜」 今度はヨガヲが見つけた。また銅像が立っている。 「こっちは岡血面子(おかちめんこ)にそっくりだあ〜」 ちゃんと前髪が焦げている。 「ねえ、ヨガヲくん。あっちにもそっちにもあるわよ〜」 ケロコがあっちとそっちに同じものを見つけた。これもやっぱりクラスメイトの顔だ。 「うわ〜、どうなってんだ〜。変な銅像がたくさんあるぞ〜」 あちこちに、クラスメイトの顔をした銅像があるのだ!
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