怪しい男

3/3
前へ
/83ページ
次へ
そのときである! 「バッフ〜ン、バッフ〜ン」 ヨガヲのランドセルに入っていた、トドちゃんが飛び出したのだ! 「なんだ、このゴマフアザラシは〜。邪魔をするようなら、おまえから銅像にしてしまうぞ〜」 トドちゃんは、死体のポーズをとった! ジャリーン! 「おや、どうした?さっきまでいたゴマフアザラシの姿が見えぬ」 「ど〜なってんだ〜」 「ヨガヲくん、トドちゃんって、透明になることができるの?」 「いや、トドちゃんは、死体のポーズをとっているだけだよ〜」 「わかったわ、それよ。わたしたちもきっと、死体のポーズをとれば、あの男からは見えなくなるわ」 ヨガヲは死体のポーズをとった! ジャリーン! ケロコも見よう見まねで、死体のポーズをとった! ジャリーン! 「おや、小僧たちの姿が消えおった。さては逃げたな〜。くそ、覚えておれ。今度会ったときは、カチンコチンのチンチコチンにしてやるからな〜」 怪しげな中国人風の男は、立ち去っていった。
/83ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加