78人が本棚に入れています
本棚に追加
そして、何が起きているのか状況が把握できないまま…
嵐の言葉が耳に響いた。
「父さん、バイト希望!俺の友達~!」
ーーと、友達っ!?・・・じゃ、なくてっ!!
今…何て言った… …?
「おー。嵐おかえり。バターあったか?」
「あった。でもあらかじめ言っとけって竜さんキレてたぜ?」
店内から姿を現したパティシエの男性を、嵐は『父さん』と呼んだ。
何かの聞き間違いかと耳を疑うが、そのパティシエの顔を見ればすぐに分かる… …
女性的な、しかし凛とした男らしさを感じるその瞳は…
嵐と、そっくりだった。
最初のコメントを投稿しよう!