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失恋の痛手がつきまとう
なぜ自分は昔からこうなのか…
ここぞという時にいつも、災難が降りかかるのだ。
最近ではそういう星の元なのだ…と割り切る方法も覚えつつあったのだが、今回のことに関しては…
無情過ぎる。
「ちぃ、どうした?元気ない…」
自室のソファに座り小さくため息をつく知桜を、一斗が隣から覗き込む。
生まれた時から…いや、それよりも以前から一緒にいる一斗は、知桜に甘い。
それは甘いというよりも"過保護"と言うべきか。
双子なだけあって、知桜と一斗は見た目はよく似ている。
昔はよく、どちらが知桜でどちらが一斗かと周りを混乱させた。
しかし内気で頼りない知桜とは違い、弟である一斗は優秀で頼もしい存在である。
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