天然スイートなキミを想う

7/12
前へ
/142ページ
次へ
「俺だって、ちぃといるとうまく笑えない...。すげぇ ちぃのこと意識しちゃって、かっこつけて...なんか不自然になっちゃって...」 嵐が視線を伏せてやや赤面する。 嵐のこんな表情があったことも知らなかった。 嵐について知らないことはまだまだ沢山ある。 もっともっと、嵐を知りたい。 「...ちぃ...」 ふっと嵐が大人びた表情を見せる。 その真剣な眼差しに、釘付けになる。 「好きだよ...」 甘い囁きに、涙が溢れ… くすっと小さく笑うと、嵐が続けた。 「こんなの、卑怯かもしれないけど...」 ふわっと嵐の大きな手が、知桜の白い頬に触れる。 ゆっくりと嵐のキレイな顔が近づき... 嵐が囁くように言った。 「...キス、していい?俺今日、誕生日だから... ... プレゼントくれるんでしょ?」
/142ページ

最初のコメントを投稿しよう!

79人が本棚に入れています
本棚に追加