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小さく息をつこうとした時だった。
「ん...でも、するけどね...」
「え?...ンっ...」
嵐のかすかな囁き声と共に...
嵐の唇が知桜の唇に触れる。
優しく、甘えるような...キス
小さなリップ音にドキドキしてしまう。
「ねぇ神谷くんどこ~?」
「あそこ!アップしてる~かっこいーい♪」
女の子達の声がすぐ側で聞こえる
「はぁ...嵐、く... ダメ、気づかれちゃう...」
「気づかないよ...」
嵐の胸を軽く押すが、その手をとられてしまう。指を絡ませてそのまま壁に押し当てられ...再びキスを落とした。
手の甲に触れる壁のひやりとした冷たさと、触れる唇の熱が...今嵐とこうしていることが夢ではないのだと実感させる。
幸せだと、感じた。
このまま時が止まってしまえばいい...
このままこうして... ...
「きゃー神谷くんこっち見た!」
「ヤバイかっこいい!!」
「きゃ~♪」
すぐ側にいるはずの女の子達の声が...なぜだか、遠くに聞こえた…
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