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普段は口数も少なくクールで落ち着いている一斗だが、昔から知桜のこととなると…その限りではない。
放っておくと本当に嵐の元へ殴り込みにでも行ってしまうのではないか…と、慌てて笑顔を作った。
「ぜ、全然落ち込んでないょ!大丈夫!本当!!ほ、ほら沖田くんにだって好みはあるから!それがただ、私じゃなかったっていうだけで…
それに、元々2年の先輩のあのすっご~くキレーな人!あの人のこと好きなの知ってて告白したわけだし… …」
そういえば… …あの時、嵐は言った。
『好きな人にフラれたばかりだ』
と… …
と言うことは今の嵐も、知桜と同じくらい… …
苦しんでいるのだろうか。
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