タイミングの悪さを恨みます

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「入るの?入らないの?」 背後から男の子の、声。 どこかで聞いたことのあるようなそのアルトな声に、知桜は振り返り…そして… … そのままの形で、固まった。 「・・・」 「入らないの?シャンティー」 そこにいたのは、きょとん。と不思議そうに小さく首を傾げて言う … …嵐だった。 「は!ははは、はい、入る!あ、あの、あの!アル、アルバイトっ探してて!それで、あの…」 この夏休みをかけて嵐のことは忘れよう。そう決意した矢先に…夏休み早々、嵐に会ってしまうという…このタイミングの悪さ。 思わず聞かれてもいないことまでペラペラと話してしまう。
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