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自分の中では初めてのナバホ準自治区だった。
けれど俺はここで間違いなく幼い日々を過ごしている。吸い込んだ乾いた空気の中に感じるこの懐かしさがそれを証明していた。
思わず左手人差し指にある父親の指輪にそっと触れた。
生まれたばかりの俺を宝物のように大切に愛してくれた父と、その一族の人々。
記憶にも殆ど無いはずのその優しい眼差しや温もりを思う度に、何故か胸が痛むのだ。
ナバホ準自治区又はナバホ居留地
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