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私はネギが大好きだ。いや、ネギがないと生きていけないと言ったほうが正しいだろう。
私はあらゆる料理に刻んだネギをかける。味噌汁には表面を覆うほどのネギをかけ、ネギたこ焼きは必ずネギ増し増しだ。小腹がすけば生のネギに味噌をつけて食べている。
私にとって、ネギを食べている時だけが至福の時だった。元カレに別れ際、「正直、お前がネギまみれの料理を食べている姿、きつかった」と言われても、決してネギ生活をやめなかった。
そのため、ネギがこの世から消えたと聞いたとき、私は絶望した。
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