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「おう。その意気だ……リエゼのこと、頼んだからな」 この傷じゃ、もう助からない。 ハド本人もわかっていたのだろう。 だからこそ、彼は、意識が途絶える前に、できることをやろうとした。 アキラに言葉をかけた後、すぐに彼は魔王の方へ向き直ると、そのまま一直線に走り出した。
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