4人が本棚に入れています
本棚に追加
アキラは必死に考えた。転んだ体勢から、何とか体を起こしつつ、思考をフル回転させたものの、その目は、魔王が放った悍ましい力の迫ってくる様を捉えるばかりで。
(何とかしなきゃ)
(これを何とかして、魔王を倒さなきゃ)
(でも......でも!)
考えようにも、魔王の攻撃があまりに速いという事実が、アキラの思考能力を痺れさせる。決して諦めたくはない。諦めたくはないが、打開するにはあまりに時間がなく、気力も体力も消費しつくしていた。
最初のコメントを投稿しよう!