log18:ノ亠_ .

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実質、諦めざるをえない状況なのだと、アキラの脳が結論づけた瞬間だった。 カシャン、とガラスの割れる音がして、アキラの目の前に霧がかかった。霧はすぐに消えてしまったものの、魔王の攻撃の方向を多少狂わせる効果があったらしい。アキラは三度目の攻撃もまた何とか逃れることができたのである。 霧の正体は、ハドの投げた霊薬であった。 どうやら、秘蔵の貴重な品を使ったようだ。 「次は無理だぞ、いったん聖女さんのとこに退がれ!」 ハドはそう言いながら駆け寄って、アキラを引き起こそうとした。
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