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リエゼを助けるために、勇者を魔王と相討ちにさせたい。 それを成し遂げるために来ているのに、自分を庇って人が傷つき倒れていくというのは、何かちぐはぐなようで。まして、ハドはリエゼの想い人なのに。 「——ぁ」 喉から掠れた音が漏れる。後悔と申し訳なさが心身を押し潰す。 ああ、呼吸が上手くできていないなと、ぼやけてきた意識を晴らしてくれたのは、他でもないハドだった。
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