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その大声は、臆病なアキラにとって堪えるには堪えるものなのだが、しかし怖くはなかった。 むしろ、奮い立つような、何か力を分けられたような——そんな、不思議な想いを抱きながら、アキラは黙って杖を握り直し、ハドを睨み返した。 その、涙を浮かべながらも、しっかりと開いた眼を見ると、ハドは身を傾けながらも、へっ、と笑った。
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