#15

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#15

 これでボクは死ぬのか。  もう観念した方が良いのだろうか。 「悪魔どもめェ……!! 皆殺しだァ」  また呪井は、目を血走らせて吠えた。  今にもナイフの切っ先がボクの胸元へ突き刺さる。 「わァァァーー……!!」  万事休すだ。ボクは両目を瞑って顔を背けた。  しかし次の刹那、誰かがボクの左肩を思いっきり突き飛ばした。 「わァ!!」思わずボクは横へ吹っ飛ばさるように倒れ込んだ。  一瞬、何が起きたのか、わからなかった。
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