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#9
まるでデスゲームのようだ。
第二日目。
ヤツからまた連絡があった。
「なんだ。しつこいな……」
『本田正直に蒼井正義の容態を訊いて、どうする気だ』
「別に……、なんだ。正直もお前らの仲間なのか? それともどこかで盗聴でもしてるのか!!」
不安になって訊いた。
『お前のコトはなんでも知っていると言っただろう。どこで誰と何を話しているのか。
すべて、なァ!!』
「ぬうゥ…、ふざけるなよ」
『まァ良いだろう!! 次は足立区の山田浩二。そして、次は江東区の鈴本圭一だ』
「何を言ってるんだ!! そいつらを殺すと言うのか!!」
正気の沙汰じゃない。
『キミが信じないなら、この世の兇悪犯をすべて殺してやろう』
さらに脅してきた。
「出来るか!! そんなコト!!」
ボクはカッとして電話を切った。
しかしその夜、蒼井正義の言っていた二人の男性の不審死が報じられた。
「バカな……」
ボクは茫然として、ニュースを見ていた。
このままボクも蒼井正義と名乗るヤツに殺されるのだろうか。
まるでデスゲームのように……。
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