俳句だか川柳だか分からないけど十七音の例のあれ

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 結局、ショッピングモールのある旧瑞橋のあたりに来た頃には雨がざかざかと降り始めていた。だけどゴールデンウイークなものだから、ショッピングモール『イロン』の駐車場はいっぱいだった。それでも何とか屋内駐車場に車を停めて、たったかと先に行ってしまおうとする文月の襟首をむんずとつかみながら(もちろん比喩。やさしいお姉ちゃんなので腕をつかみます)無事店の中に入った。  時刻は十二時半だった。皆のお腹もいい具合だったし、私たちは待つことにそれほど抵抗も覚えないから、多少並んでもいいよね、といってうどん屋さんに行った。都合のいいことに席が空いていたからすぐに入れたのだけど、うどんを食べたいといっていたくせに文月が天丼を頼んだのは腑に落ちなかった。私はもちろんカレーうどんにトンカツをトッピングして食べたとも。
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