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「そろそろ、日向さんの船の修理も終わるわね……これからどのように動くべきだと思うか、忌憚なく意見を述べて下さい」
食堂に集まった一同に三笠が話を切り出す。
三笠から見て、左側にはアルミランテと日向、少し間を置いてコベントリー、右側にはコンスティチューションとフェイヤンがいる。
コベントリーがこの世界に戻ってきてから10日、幽霊船が現れたという情報もなく、六人は幽霊船の出撃に備えつつ、船の修理が終わるのを待っていたのだ。
「私の船は、あと2日で損傷した砲塔の交換が終わると言われました。副砲はまだ設置されていませんが、私が仕留め損なった幽霊船の捜索と主砲の発射訓練も兼ねて、外洋に出てみようと思います」
「日向さぁん、それはぁ、私の船の修理がぁ、終わってからでもいいのではぁ……敵はその一隻だけとは限りませんしぃ、単独行動はぁ、危険ですよぉ……」
日向の提案にアルミランテが異を唱える。
「遠くには行きませんよ。アルミランテさんはいざとなったらすぐに私の応援に駆けつけられるように、内海で待機していてもらえますか?」
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