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「……ワシのでかい乳を触りたくはないのか?今ならば、母乳も飲ませてやるぞ」
「だから……」
コベントリーの言葉を遮るように三笠が両手をぱん、と叩き合わせる。
「痴話喧嘩をしてもらうためにこの場に集まってもらったのではありません。日向さんの船が建造ドックから出ることで、ドックにひとつ空きができます。空いたドックでフェイヤンさんの船の建造に取り掛かるつもりですが、フェイヤンさんはあなたの船が進水したら、乗り込む気はありますか?」
「完成シタラ乗り込むヨ、どんなことであれ、選択肢は多イ方がイイからネ」
三笠の問い掛けに、フェイヤンが即答する。
「……あの……僕の船ではなくて、フェイヤンさんの船を先に建造するのですか?」
「フェイヤンさんの船は、コベントリーさんの船に比べて、構造が簡単な分、建造する時間が短くて済む上に、打たれ強さもコベントリーさんの船より上です。敵がどのように出てくるか分からない以上、早く戦力化できるフェイヤンさんの船を先に建造してもらうことに決めました。異論はありますか?」
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