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「……異論はありません。明日にも僕の乗組員に事情を説明した上でフェイヤンさんの船の建造を手伝うように言ってきます」
「そういうことでお願いします。日向さんが処女航海に出た時、妨害電波で通信ができなくなったという前例があります。私も内海に待機しているアルミランテの視認できる範囲でテストと捜索をするという条件付きで日向さんの行動に賛成します。何か意見のある人はいますか?」
三笠はそこまで言ったところで言葉を切って、皆の反応を待った。
誰も声を発する者はいない。
「……意見はないみたいですね……」
三笠はふた呼吸置いて、皆から反対意見がないことを確認した後、立ち上がってフェイヤンの元に歩み寄った。
フェイヤンの目の前に5センチ四方くらいの紙切れを差し出す。
差し出された紙切れを凝視したフェイヤンの目が大きく見開かれる。
フェイヤンの顔色が変わったのを見たコンスティチューションが、横から彼女の手にした紙切れを覗き込む。
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