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「ならば、話はこれで終わりですね。私は部屋でゆっくりするので、何かあったら声を掛けて下さい」
日向はそう言うと、コップを手に席を立って厨房に消えた。
「明日から忙しくなりそうじゃの……つるぺたよ、今夜のうちに心ゆくまでちちくり合わぬか?」
「……だから、なんでそっちの方向に話をもっていくのですか」
「コベントリーさん、コンスティチューションさんを相手にするのが嫌なら、私がお相手しましょうか?」
厨房から出てきた日向が口を挟む。
「……お断りします」
「そう言うと思っていたわ。じゃあこれで……」
「……からかわれただけか……」
自分に向けてひらひらと手を振った後、食堂から出ていった日向の後ろ姿を見送ったコベントリーが誰に聞かせるでもなく呟く。
「ワタシは別荘デ、証拠隠滅……もとい、もうひと仕事シテクル。皆が寝静まるマデには帰ってクルケド、急用ガあったら、ソッチから伝令を寄越して」
話がひと区切りついたのを見た、フェイヤンが日向に続いて厨房にコップを持っていく。
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