「かみさま、ですから」

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 初めてのかみさま業務は何もかもが上手くいかなかった。恋愛成就させようと思えばなぜか交通事故に繋がって、料理を上手く作らせようとしたら離婚問題にまで発展した。  だからもちろん生死に関わるような人間には手を出せず、道行く人に小さなハッピーをばら撒く仕事だけを始めてみることにした。  コツコツとハッピーをばら撒き続けた結果、気づけば仲間のかみさまからはハッピージジイと呼ばれ、バカにされているのかなんなのか俺の仕事を見に来るやつも多くなった。
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