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飛翔くんの頬に手を添えた 突然のあたしの行動に、飛翔くんはあたしを見下ろし瞳は大きさを増す…… 「大好き」 背伸びしながら、あたしは飛翔くんの唇に自分の唇を重ねた。 心臓の音はうるさく、体全体が熱くなっていく そっと重ね合わせていた唇をはなすと、飛翔くんは照れ臭そうに顔を背けていた。 「飛翔くんのば~か」 壊れてしまいそうな心臓に、 そして自分の行動に、あまりの恥ずかしさに飛翔くんの胸に顔を埋めた。 「やべぇ…心臓壊れそう」 速い…… あたしの心臓のリズムと同じ速さで、ドクンドクンと動いている。 「飛翔くんの心臓の音聞こえる……」 あたしと同じように…… 「壊れてるだろ?」 「あははははっ!壊れてるね……」 初めてのキス…… お互いの心臓がどうにかなっちゃうんじゃないかってくらいに動いていて、あまりの恥ずかしさに上手く目を合わせられなかった。 あたしの頭を胸に引き寄せ、大きな手が髪をゆっくり撫でていく…… 見上げると、真剣な顔をした飛翔くんはあたしを見下ろしていた。 「愛してる……」 今度は飛翔くんがあたしに唇を重ねてくる 長く、長く…… 2回目のキスは、二人の痛みや苦しみをぶつけ合うような 悲しいキスのように感じた。
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