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悶々と考えている頭に突然芽衣ちゃんの「えー、怖いぃ～～」という声が聞こえた。言葉の意味と声音が合っていないのでなんとなく気になった。

「どうしたの」
「今、学校から緊急メールが入ってね、なんか隣町の女の子が行方不明なんだって」
「行方不明？」
「そう。14歳の中学生。昨日から家に帰っていないみたいで警察が動いているみたい。事件か事故か分からないから夜暗くなってから外出しちゃいけないって連絡」
「それは怖いわね」

不安がる芽衣ちゃんと一緒になって怖がる中、そういえばと思い出したことがあった。

地域はそれぞれバラバラだけれど割と狭い範囲内でここ数年、定期的に中学生から高校生の女の子が行方不明になる事件が多発していた。

主に事件事故の両方で捜査されているけれど全く手がかりがつかめなくて、もしかしたら自発的な家出や失踪なのかもしれないと言われたりして結局ほとんどの行方不明が未解決事件になってしまっていた。

そんな不可解な事件がとうとう隣町で起こってしまったらしい。

（若い女の子ばかりというのは不思議よね）

でも事件にしろ事故にしろ怖い出来事だ。そんな怖さの中でも私は年齢的に狙われる対象外だと思えば言葉は悪いけれどほんの少しだけ怖さが薄らいだ。