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大東さんかー やけに気にいられたもんなー。
営業しに行ったら 美しい人だねって言われたし。
おしり触られたし。。。
でもなー。あの人がうちと契約切ったら 俺困るしなー
「はぁ…ご馳走様でした。またきますね!」
「はい。お仕事頑張って下さい。またお待ちしております」
うん。頑張れる気がする。なんかげんきでたわ。うん。
「もどりましたー。」
「待ってたよ。そこの会議室にいるから」
「はい。」
あー足が重い できるだけ会いたくなかったんだけどなー
しょうがない。しょうがない。自分に言い聞かせる。
コンコン……ガチャ…
「失礼します。七瀬です。」
「待ってたよ。」
うわー。キメてる。完全に決めてる
高そうな明るめな茶色のスーツを着て
足を組んで コーヒーを飲んでる。
(なんもしなかったら ただのダンディーなオヤジなのになー)
「すわって。」
「はい。失礼します。」
「七瀬くんは。お付き合いしてる人いるの?」
え。最初からすごいな。びっくりする。
どうしよう でもどうせ答えなんか分かってるんだろうな
「…いませんよ。いるわけないじゃないですか。はは。」
「なんでかな。こんなに綺麗なのに。僕ならほっとけないね。」
(はは。こわいんだけどー。真顔になったーどうしよう。なんでおれなんだろう。てか何しに来たんだろう。わかんない。全然わかんない。)
「綺麗だなんてゆわれたこと
ないですよ。それよりこの前の契約内容に何か気になる点があってこられたんですか?」
「そうだね。気になるところがあることを理由に君に会いに来た」
尊敬する。こんなセリフ。こんな整った顔の人に言われたらきっと好きになってしまう人も沢山いるんだろうな。そのこともわかっててこの人は自信満々に言うんだ。
でもきっと俺はこの人の気持ちには答えれない。
「会いに来てもいいことないですよ。」
少しでも 優しく伝わるように笑顔でつたえる。
(俺は あなたを好きにならない)
「わかってるよ。今のところは。ね。
で、気になるところなんだけど……」
そこから 大東さんはまじめに仕事の話をした。
そしてして帰り際に
「またくるよ。」と言っておしり触って帰って行った。
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