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2現代の力
竜馬が目を覚ました場所は都内のとある公園
ブランコと滑り台と砂場がある小さな公園
ガバっと起き上がりまずは自分の置かれている状況を整理する。
『傷も刀も無いが銃は持っとる、銭は、、
無いか。とりあえず此処はなんじゃ
見た事無いものだらけじゃ、』
グゥぅと大きな音が鳴る竜馬の腹の音だ
『腹減ったのう、とは言っても一文なし
川らしきものも山もないか、』
周りを見渡していると1人の青年が犬を連れて歩いている、ジャージにパーカー姿で
近所で散歩をしているその男は竜馬に気づかず
水道に向かい水を出し手を洗っている
『なんじゃありゃ、水が出てきておる、』
見たこともない物に興味を示す。
新しいものに目がいくのは本能であろうか、
マジマジとその様子を伺っている。
青年が居なくなると竜馬は
一目散に水道に向かう
『ここを回すのか?
おー!!冷たいのーどれ』
水を手に汲み上げゆっくりと飲みはじめる
『はぁーこりゃたまらん、生き返った気分じゃ
水があれば生きれそうじゃ
とりあえずここを拠点にするかの〜
とりあえず寝て朝じゃ朝、朝になれば
ここが何処なのか分かるじゃろう。
あそこなら寝れそうじゃ』
公園のベンチを見つけ横になる
ふと自分の置かれている状況を考え始める
ここは何処なのか、仲間達は無事なのか
何故自分は生きているのか、
そんな事を考えていると次第に
眠気が襲ってくる。
その眠気に逆らわずゆっくりと
眠りにつく竜馬であった。
『なんか昔を思い出すの〜』
竜馬が気持ち良さそうに寝ていると
ふと声が聞こえて来る
『お兄さん、お兄さん起きてください。』
『なんじゃワシはまだ寝とる起こさんでくれ』
『困ったな、どうする?』
『いやどうするって言われても
起こすしか無いですよ』
『そうだよなこんな所で寝ていられても
迷惑になるしな』
ふと人の気配に気づいたのか目を覚ます竜馬
『なんじゃお主ら!!』
あろう事か竜馬の目の前に居たのは
2人の警官だった、
咄嗟に警官に銃を向けてしまう竜馬
『こいつ銃持ってますよ!?』
『取り押さえろ!』
警官達が竜馬に襲い掛かるが、
竜馬は剣術の達人でもある、そんな龍馬に
素人2人がかかっても捕まるわけがない、
ヒョイっと交わしベンチを飛び越え逃げる竜馬
『待て!!』
『路地に逃げた無線で応援を!』
『なんじゃあいつら大した事ないの』
そー思うのも束の間、
時代の理には勝てないものである
路地を抜けるとそこには
盾を持った警官達に囲まれていた
『流石に逃げきれんの』
『銃を捨てて大人しくしろ!』
『大人しく捕まるしかないか』
竜馬は身柄を拘束されてパトカーに乗せられる。
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