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3警察!?
『だからわしはなんもしちょらんと言っておろうに!』
『だから今どき刀持ってる時点で駄目だから?分かってる?』
『そげんこと言われてもわしもわからんのじゃ!』
そんなことを繰り返してはや数時間
一向に解決への見込みはない。
『とりあえずここはどこじゃ』
『警察署』
『警察!?ワシの知っとる警察はもうちとなんかこう・・・
くまみたいなやつらじゃ!こーんなかんじの!』
と手を広げ体で何かを表現する竜馬
『とりあえず君の身元もわからないからなにかないのどこに住んでるとか』
『土佐からきたんじゃ土佐藩主じゃ、まぁ土佐から抜けとるけん
言いづらいんじゃあんま言わせるな』
『土佐?ってことは高知から上京してきたってこと?』
『上京?まぁ京に向かっておったからの』
『今どき珍しいね土佐なんて言ってもそんな通じないよ』
警察官も呆れているようだ
『わしは今帰るところもないんじゃ』
『なにホームレスってこと?』
『ホーム?レス?』
『まぁいいやちょっと待ってて交代の時間だからさ』
そう言うと警察はその場を去っていく
『一体何なんじゃこの場所は』
コンコンと扉を叩く音
『失礼します、、』
『なんじゃさっきよりもなんか弱そうなやつじゃ』
『あの声に出てます。』
『いやいやすまん同じような人が来るのかと』
『とりあえずお名前から』
『それは先答えた坂本 竜馬じゃ』
『坂本 竜馬だって!?』
『なんじゃわしのこと知っとるんか!?』
『授業で習いました!』
『寺子屋でもわしのことが出てるのかわしもちくっと有名になったのかの?』
『本物ですか!?』
『当たり前じゃ!近江屋で襲われて気がついたら
見たこともないものばかりでこっちも頭が追いついとらんきに』
『わかりました、』
『分かってくれるのかおまえさん!』
『とりあえず身元の引き取りも分からないということで。
一旦うちに来ますか?』
『泊めてくれるのか!』
『まぁここにいても話しにくいでしょう』
『お前さん名はなんという!』
『竹中 龍太です』
『竹中?なんか聞き覚えがあるような?』
これが竜馬と龍太の初めての出会い
ここから二人の運命の歯車が動き出して行く。
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