第一章 表の斎王と裏の闇夜姫

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「斎王」という天皇にとって権威を保たせる役割を担っていた存在だけでは、天皇の立場を脅かす怨霊や祟りを鎮めることは難しかった。 それを補うために本当の力を持つとされた「闇夜姫(やみよひめ)」の功績は、そのような事情から公にすることは出来なかったのであろう。 「表の斎王」と「裏の闇夜姫」 彼女たちの人生は時代の波に流されつつ、どちらも崇高な存在としてあり続けた。
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