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SIDE:晃平
俺は、ひながどういう女かちゃんとわかっていなかったかもしれない。
初めて見るひなの体は、思っていた以上に大人の女として完成されていた。
未完成だと思える場所は、ほとんどない。
色素が薄いということは知っていたけど、いつも服に隠されている部分は本当にシミ一つなくて、皮膚も薄くて、ちょっと 吸い付いただけで赤く鬱血の跡が残った。
そして、下着も一切取り払って知った、ひなのその二つの膨らみ。俺の手のひらには丁度くらいの大きさで、これも服を 着ている時はこれほどあるとも思わなかった。全体的に細いからだろうか。
まあでも、そんなことは今の俺にはどうでもいい。
俺が与える小さな刺激にも過敏に反応するひなの表情と声に、頭がくらくらする。
ナイーブなピンク色をした胸の先を、舌で舐めるだけでもひなは震える。そして、あっという間に硬くなる。 俺の唾液に濡れた二つのそれが、ベッドサイドのランプによって淫らに光った。
「…敏感、だな。すごい」
耳元で低く囁くと、驚いたように俺を見上げて、首を大きく横に振った。
「…っちが、そんなことな…っん」
さっきから嬌声ばかりあげていたひなの声は、今はもう何もされていなくても甘い。甘ったるくて、淫らで、直接俺の 欲望を掻き立てる。
「―――明かり、つけていい?」
明かりをつけていないのは、ひなが余計緊張してしまうからと敢えてつけなかったのだが。でもやっぱり ひなの体を、こんな暗がりで誤魔化さずに、もっとちゃんと見たい。
「…え…っ? や、だって」
「だって何? ひなの体をもっとじっくり見たい。見せて」
俺のストレートな言葉に、ひなが暗がりでもわかるほど赤くなった。こういう恥じらい方を見ると、まだ16歳なんだなと思える。
<…体は大人顔負けのくせに>
「…大丈夫、かな…?」
不安げな口調に、俺は苦笑した。
「何が? 俺がひなの体を見てどうにかなるの?」
ひなの言いたい事はなんとなくわかっている。だから俺は小さく笑いながら、その唇にキスをする。甘いキスに蕩けたよう な表情を浮かべたひなを見てから、俺は部屋の明かりを点した。
一気に明るくなって、ひなが咄嗟に自分の体を押さえる。その白い体を見渡して、そこここに散っているキスマークに、妙な 満足感を得る。ひとつひとつが、俺の所有物だという証。そこに、俺がいるという証。
「…なに、笑ってるの?」
脚を閉じて、胸元を隠しているひなが、また不安そうに問いかけてくる。
「ん? …嬉しいからさ」
「…嬉しい?」
「そう。俺たちやっと本物の夫婦になれるんだなぁと思って」
そう言って、俺はひなにキスを落とす。それから両膝を掴み、ゆっくりと開かせた。明るい電気の下で露になる、ひなの 一番奥の場所。
何の汚れも知らない、綺麗なピンクの花びら。
そこは、何かを待ち受けるように、あるいは怯えるように、蜜を垂らしている。目を奪われた、と言ったらひなは 俺を殴るだろうけど、でも本当に目が離せなかった。ひなが不安そうに俺を見つめていても、声をかける余裕はなか った。ただ、吸い寄せられるように、そこへ顔を近づけた。
「あ…っ! や、やだ、晃平っ…あっ」
ひなの驚く声は、戸惑いながらも喘ぎへと変わっていく。
何も手をつけていなかったそこは、さっきまでの俺の愛撫でシーツを濡らすほど蜜を垂らしていた。吸っても吸って も溢れてくるその蜜。乾きを知らぬとばかりに、俺の唇を濡らし、口元を濡らしていく。
それから舌で舐めながら、ひなの一番弱いであろうそこを指で触る。花びらの奥に隠された、一番敏感な場所。思った通 り、ひなは体を弓なりに仰け反らせ、俺の頭を両脚で挟んだ。
「や、あぁ…っん、あっ、…っ!」
指で柔らかく転がすと、ひなの反応は大きくなる。溢れる蜜も止まらない。俺はその蜜でもう片方の中指を濡らせる と、ひなの体の奥へゆっくりと差し込んだ。
「…っん…? 晃平…っ」
「…大丈夫? 痛くない?」
脚を開かせて、ひなの顔を見る。
「いたくは…ない…」
体の奥に入ってくる異物に、ひなの神経が集中するのがわかる。俺は中を傷つけないように、ゆっくりと付け根まで差し 込んだ。もう一度大丈夫?と聞くと、ひなはこくりと頷く。
それがかわいくてこめかみにキスをしながら、中でやんわりと指を動かした。抜いたり、入れたり。初めての感覚に驚いてい るのか、ひなは硬く口を結んで俺にしがみついている。
やがて指の角度を変えたり、少し曲げたりすると、ひなの口から吐息が漏れ始めた。あれ、と思う。
「…ひな、何にも感じない?」
「…かん、じるって…っ」
く、と指をもう少しだけ曲げると、ひながびくりと体を撥ねさせた。きゅっ、と指を銜え込んでいるそこが一瞬収縮した。ここか?
「―――ひな、ここ?」
耳元で問うが、ひなはパニくったように首を横に振るだけ。
ただ、驚くほどの強さで俺の指を締め付けた。
一瞬、ここに入っているのが指じゃなくて俺の、と思ったらゾクリとした。気分が、猛々しく逸る。
「…ここだな、ひなの弱いトコロ」
探り当てたひなのそこを、指の腹で刺激する。そのたびにひなはさっきとは比べ物にならないほどびくびくと痙攣した。指の 動きに合わせて、口から淫らな喘ぎが飛び出す。しがみついてくるその顔を覗き込むと、涙に濡れていた。
また、腰にぞくりと痺れが走った。
<…やべ、…かわいすぎ>
どこまでも欲望を煽る顔。
昂ぶりすぎた俺の頭には、どうやってひなをもっと泣かせようかという考えが巡り始める。
そう、泣かせたい。虐めたい。
猛る欲望は、野蛮な匂いを孕んで嗜虐心へも火をつける。
ひなの腰へとまた顔を下げると、指の動きはそのままに、ひなの一番弱い場所を舌で愛撫した。
「あぁ…っ、や、~~~晃平…っ」
完全に泣きの入った声で呼ばれても、逆効果にしかならない。舌を押しつけて転がす。抜き差しされる指から伝う液が、 手のひらや手の甲を濡らして手首に滴る。
「や、っ、やめて、こうへ…っ―――どうにかな…っ」
「…うん、どうにかなっちゃって」
「~~~あ、あっ、…あぁっ、ん―――…っ!」
喘ぎがか細く消えて、仰け反っていた体が数秒硬直した。止めていた息を吐き出して、ひなはベッドに沈んだ。ぼん やりとして涙に濡れた瞳が、どこか遠いところを見つめている。
今自分がどういう状態になっているか、まだわかっていないのだろう。
ひながイく一部始終を見ていた俺は…、自分が考えたことに怖くなった。
―――抱き殺したい。
足腰が立たなくなるほどひなを突き上げて、朝が来ても放さないで。
それこそひなの体がおかしくなるまで、抱いて壊して。
この先彼女にしか反応しなくなるんじゃないだろうかと思うほど、今さっきのひなの表情は衝撃的だった。
<…溺れる、な>
唐突に確信した。
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