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 しんしんと雪が降り出した朝、私は海辺にいた。ショートブーツのまま海へと踏み入る。あっという間に浸水した内部は、氷を詰めたように冷たくなった。  これ以上の不幸を齎す前に、世界から消えよう。水面に解けてゆく、この雪たちのように。
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