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カエデは片手に持っていたワインを見せて口を開いた。
「コレ、タカシが署内の先輩から貰ったらしいんだけど、一緒に飲む?」
私は1人になりたい気持ちも有ったが、今日はちょうどお酒を飲みたかったのと…正直、誰かと話をしたかった為誘いに乗った。
「じゃあ…少し貰おうかな」
カエデは驚いた顔を見せた後にニッコリ笑い台所の方に手招きしながら返事した。
「へぇ、珍しいね!なら、こっちで一緒に飲も!?」
カエデの後を追う様に台所に入るとそこには既にお酒が入っているのか、顔を赤く染めた上機嫌の父と母がいた。
「リョウコおかえり!」
両親がこんなに笑顔な事は少ない、むしろ普段は早く結婚しなさいと週7で説教を受けている。
こんなに上機嫌なのは孫が来ているからだろう…
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