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ゴォゴォゴォゴォ
轟音が鳴り響き、俺は腰を上げる。
「ドウシタンデスカ。」
「開いたんだよ。」
「ナニガデスカ。」
「穴。」
いつもの質問に、いつもの答えを返し、音の元に向かった。
目的の場所に着く頃には轟音は鳴り止み、埃まみれの宝が目の前に広がる。
ガシャガシャ
「うーん、今回もハズレか」
宝を無造作に掻き分け、お目当ての物を探すが今回も見つからない。
「ハズレ。ザンネン。ザンネン。」
「あぁ、残念。悲しいね、探し物はあと一つなのに。」
「ハズレ。ワタシガ、イワレタコトバ。」
「またその話しかよ。確かにお前を見つけた時に、そんなこと言ったかもしれないが、いつまで引きずってんだ。それに、記憶回路が飛び飛びになっちまうお前にはお似合いの言葉だろ。」
「○☆△✕□○。」
「はぁー。本当にお前はハズレがお似合いだよ。」
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