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一呼吸入れて再度辺りを見渡すと
「んっ?何か書いてあるぞ?なになに?
『三途の川 改札口 北口』
な~に~~~!『さんずのかわ かいさつぐち
きたぐち 』だと~~!!何で私がこんな所に~!
チョット待て!落ち着け!!よく思い出すんだ
あの時、プーと遊んでいた所までは覚えているんだよな
そのあと・・・・・・あっ!そうだ!!!
ひどい頭痛がして、そのまま気を失って
しまったんだ!!! その後の事は解らない?
と言うことは・・・・・・私は死んでしまったのか??
生きていたらこんな所に来るはずは無いよな・・・・・・
そうか、私は死んでしまったんだな、でもなんで?
気を取り直して、辺りを再度グルっと見回した。
おっ!あそこに誰かいるぞ!!あの人に聞いてみよう
私は小走りにその人の所へ近寄った。
その人の傍まで駆け寄り話しかけようとした。
するとその人がいきなり私の名前を呼んだ。
「OKAさんですね、お待ちしておりました」
「何で私の名前を?」
「最近ではこちらの世界も I T 技術が進んできまして
次に来るお客さんが解るようになっていまして
OKAさんをお待ちしていたという訳で・・・」
「そんな、待たれなくても良かったんですけど」
「まあ、そんなこと言わずに。これから
楽しい事が待っていますから・・・」
「楽しい事って?」
「まあいいですから、遠慮せずにこの先に進んで
ください」
「別に遠慮なんてしてませんけど」
「この改札を抜けると分岐点が4か所あります。
松 竹 梅 天 の改札です。あなたは4つの内、
好きな改札のひとつを抜けられます。どの改札を抜けるかは
あなた次第です」
「何だよそれ!まるで関 暁夫(セキルバーグ)の都市伝説
みたいじゃないか!・・・その 松 竹 梅 天 の4つが
何処につながっているかくらい教えて欲しいな~」
「それはあなたが決める事・・・あなたが死の直前に
思っていた事を思い出すのです、それが答えです」
「何だよ!今度は『クイズアタック』みたいな
そのふりは!!・・・私が死の直前に思っていた事・・・
なんだ?なんだ??な~ん~だ~???」
暫く考えていたが思い当たらない。
何だか、分からないが気になっていることが
あるのは覚えている、何だかくしゃみが出そうで
出ない時のような錯覚を覚えてしまった。
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