無償の愛 再会 虹の橋

12/12
前へ
/12ページ
次へ
「チップ?とプーか?耳を後ろにたたんで、 私目掛けて、自分の出来る限りのスピードで 2匹がこちらに走ってくる! 生前の時の足の病気など忘れたかのように 元気いっぱい、私目掛けて駆けてくる。 私に向かって走って来る2匹の犬、紛れもなく チップとプーだ!しかしなんでプーがここにいるんだ? あの子は元気で家にいるはずだが」 私に向かって全速力で走ってくる2匹の犬。 すると驚いたことに左にいたプーがチップと交差をしたと思ったら2匹が一つになった! 「やはりプーはチップだったんだ!チップが私に会いたくてプーに変わって私の元に帰って来ていたんだ!すると・・・現世にいるプーは もしかして・・・・・・ 見る見る間にチップが私のそばに来た。 「チップ チップ チップ チ~~ッ~~プ~~~~!!!」 チップが全速力で私にダイブしてきた。 0d18acc5-3929-4859-9b7d-fd3e5291aad1 しっぽをグルングルン回して私の 胸の中に飛び込んできた、顔中舐めまわし私の顔はべちょべちょになっていた。 私はチップを思いきり抱き締めた。 最近では嫁さんにもこんな事はしたことがなかった。 チップも少し落ち着いたところで 私はあの時の最後の哭き声の意味をチップに聞いた。 「チップ、あの時最後に言った事はなんだったの?」 チップは私の顔を見つめながら、胡坐の上に立ち上がり 顔をぺろぺろと舐めまわしてくれた。 ・・・・・・これがチップのあの哭き声の答えだ と私は、はっきりと分かった。 あの時君は、 『父さん、ありがとう』 と言ってくれたんだね。 『チップ君、父さんの方こそありがとう!』 これからはずっと一緒だよ。 私はチップと2人で虹の橋を渡って行った。 FIN
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6人が本棚に入れています
本棚に追加