無償の愛 再会 虹の橋

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それにある程度、遊んであげているようだし 数が多ければ手が行き届かない面も出てくる。 まぁ、話半分にしても悪いことではないので これはこれでいいのかな? なんて思っていた。 その日はウインドウ越しに子犬、子猫と 戯れて帰った。 私にとって彼は心の支えであり、友であり また子供でもあり、また私の師匠でもあった。 何の師匠だかわからないが、ただそんな気がする。 小型犬の平均14〜5年という短い生涯、 天使の如く現れ風のように星になってしまった愛犬 ラオウのように「我が生涯悔いなし」 と言ってくれているだろうか 私も後何年生きられるかわからないが あの子の事は絶対に忘れないだろう。 虹の橋での再会を楽しみにしながら 残りの時間を過ごしていきたい・・・ 前回、ペットショップへ行った時から2週間程経ったある日 新しく飼い始めたペットの床材を買いに行く。 いつものように紙の床材を購入して、またいつものようにウインドウケージの所へ行く。 上段の子達から順に見て行く、しかし前に来た時に、 いた子がいなくなっている、 「新しい飼い主の元へ引き取られたのかな」 などと考えながら下の方へ目を向けると 見覚えのある、緑色のぬいぐるみが 目に飛び込んできた。 「んっ?なんだ?ぬいぐるみか?」 よく見ると私の愛犬が大好きだった緑色の ワニのぬいぐるみがあるではないか! ぬいぐるみに目を取られていたら、 そのケージの奥から視線を感じた。 bbbb8881-e853-493f-9489-4a97e1e39d4b 私を見つめる、まんまるお目目のチワワの子犬!!! 目があった瞬間その子犬は尻尾をヘリコプターの ローターのようにぐるぐると振りながら ケージのガラス越しに笑顔を振りまきながら 右へ左へと暴れ回っている。 我が愛犬も嬉しい時は尻尾をぐるぐると回して 喜びを表していた、その動きと全く同じなのだ 信じられなかった。 耳がやけに大きくてまさに私の愛犬「チップ」 のパピーの頃に瓜二つ!! 思わず「チップ!!!」と呼んでしまったくらいだった。 側にいたスタッフも何事かと言わんばかりに 私の隣に来た。 「この子はいつココに来たのですか」 と思わず聞いてしまった。 「この子はここに来て1週間くらい経ちます。 しかしこの子がこんなに嬉しそうにしているのを 見るのは初めてです、いつもはケージの中で おとなしくしているのに・・・」
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