無償の愛 再会 虹の橋

1/12
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
無償の愛 再会(虹の橋) ふと、カレンダーが視野に入った。 今日は10月25日、明日は10月26日・・・ 「明日は、あの子の月命日か・・・」 408819e8-df08-4521-b89e-0d8f3f3ff831 何気なく見たカレンダーで愛犬の月命日を思い出した、 あの子が旅立って早いもので1年と2ヶ月が過ぎていった。 私の気持ちも少し落ち着いてきてはいるが 心にぽっかり空いた穴は未だにふさがっていない。 飼い主と散歩しているチワワを見るとどうしても あの子のことを思い出して熱いものが込み上げて来て いたたまれなくなる。 なるべくあの子のことで悲しむことなど無いように しているのだが、ふとしたことで寂しい気持ちが吹き出して来る。 あの子は虹の橋のたもとで楽しく 暮らしているだろうか 友達と仲良くやっているだろうか お腹を空かしてはいないだろうか そんな子供のような考えが頭の中で巡り巡っている、 飼い主だった私がいつまでもあの子のことを 引きずりながら生活していると言う事が あの子にとってマイナスになってしまう、 もしかしたら雨降り地区から未だに出られないで いるのではないだろうか・・・ あの子が好きだったぬいぐるみや あの子のために作った車椅子、あの子のトイレ 等々、あの子の旅立ちから1年過ぎた時に 何度片付けようと思った事か。 しかしどうしても、片付けられずにそのままにしてある。 彼の事を引きずりながらの生活が未だ続いてしまっている。 そんなある日、新しく飼い始めたペットの 餌を買いにペットショップへ行った。 いつもの餌とオヤツを買い終え、子犬や子猫がいる ブースに行ってみる、 可愛らしい子犬子猫がウインドウケージの中で ぬいぐるみやおもちゃで遊んでいた。 ここのペットショップのウインドウケージは 12ケージほどある、しかし常時いるのは 犬猫合わせて4〜5匹しかいない。 いつだかスタッフに聞いたことがあった。 「子犬子猫は増やしたりすることはないのか?」と。 するとこんな返答が返ってきた。 「当店では、売れ残る子達が出ないように このお店に迎えた時からここのケージで 飼い主さまが見つかるまで出来る限り長い期間 世話ができるようになるべく最小の数にしている」 とのことだった。 ケージの中はいつも綺麗になってるし う○ちをしてもすぐに取り出しているようで 清潔を保っている。
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!