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さすがテレビ局。
今のはもしかしてプロジェクションマッピングとかで、あの店も男性も、ただの映像だったのかのも知れない。
凝ってるなぁ……。
取り合えず私は、化粧を直している伊吹の隣の席に戻る。
伊吹も騙す側だからか、クイズコーナーへの気合いが入っているからか、私には特に目もくれず、もうそれ以上塗れないだろうという量のマスカラを睫毛に盛っている。
ズレてきたマスクを上げようとした時、指先に違和感を感じた。
先ほど店の男性に見せられたアンクレットが、私の左足首に着いていたのだ。
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