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プロローグ 癒し
ひと月5万プルーフで契約した家から出ると、慣れない新しい町を歩いていた。
私の目の前で、魔物の鋭い牙で剣士が噛まれた、剣士は戦闘所じゃなく。
「腕がが!! 腕が!!」
私はいくつか作って置いた、商売にしようと思っていた、ライフグラスポーションを取り出すと駆け寄るが、私が魔物にやっつけられる? 助っ人が来た。仲間? もうひとり男は剣を魔物に突き出した。
私と腕を失った方は、オロオロと逃げ道を探しながら後退する。そこでライフグラスポーションをひとつ取り出す。右腕を失った男は。
「コイツはポーション。高いだろう!! 払えないぜ」
「良いんです。また作れば良いし、それに命が優先です」
男は握りこぶしくらいの、ライフグラスポーションを飲み干し、右腕が回復。元気になる。
「お大事に」
「ありがとう、右腕がなくなったら困る。本当にご親切に、高価なポーションを」
「ええ、言霊ペンダントが跳ねました。言霊ポイントが増えると、お薬の元が買えます。ご心配なく」
「あんた、鳥の羽が生えてるよ。天使。んなわきゃねえ!!」
「私は灰魔翼種のニエ・アルバタ、ニエです」
むかしむかし、まだ魔法気体組み換えによる創作魔法、素材の元素を使い組み立てる導成術が無かった時代のお話。
薬は大変貴重で高価だった頃、人々は植物の薬効成分まで分析は出来なかったが、ある植物の根は胃に効くとか、煎じて1日3回3日続ければ良くなるとか、民間療法の時代。
魔法を使用出来る便利な指輪は高級品、職人が魂込めて刻印してた時代の話。
魔法も大変貴重な術で、魔法術士は一握り。魔法が貴重なら、魔法錬成ではなく物理熱での加工が主流であり、魔物の強さも猛威をふるってるのだった。
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