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男の姿が見えなくなるのを確認すると2人は女子トイレに駆け込んだ。
「mission complete.」
真面目女子の方が、カバンから手鏡を取り出て手鏡をしみじみと見つめて、納得が出来たのか今どき女子に差し出した。
「ちょっとやりすぎでは?」
今どき女子はポケットからジップロックを取り出して、受け取った手鏡を入れていた。
「地味子って、転ぶ時は派手でしょ。」
「それ、ドラマの見すぎですよ?」
「そお?」
「そうですよ。」
「ふ~ん。。。」
“美晴の言うとうり、派手だったかもね。ま、無事にミッションがクリア出来てれば良いでしょ”
2人の髪に隠れた耳にはめられているイヤホンから、中年の女性の声が聞こえた。
「そ。美晴、あとはよろしく!」
真面目女子はそう答えると女子トイレから出てどこかへ歩いて行ってしまった。
今どき女子も独り言を吐きながら預かった手鏡をリュックにしまい、女子トイレから出て行った。
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