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「そうか。じゃあもうお前に気を遣わないでもよさそうだな。」
その言葉に呆気に取られるシルク。
「はっ? お前のどこが私に……いや俺っちに気を遣ったいうんだよ。」
「ぷはっ!! なんだよ、その言葉。お前誰だよ。おかしすぎるだろ。」
カリーは久しぶりに笑う。
しかし、シルクのその顔は真剣そのものだった。
「うるさい。これからはただの人になるんだ。少しづつ言葉遣いを変えなければ旅に支障がでるだろが。勇者様が国の王子を連れていくなんてできるはずがない。名前だってこのままじゃまずいだろう……そうだな、ローズの未来も連れていくなら……ソレイユにするか。」
いきなりこの場で自分の名前を決めるシルク。
ローズですら、自分の名前をどうするか決めかけていたのだが、シルクの決断は早かった。
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