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「ソレイユって家名じゃないか。意味なくないか、それ?」
カリーは疑問を顔に浮かべる。
元の名前が
ソレイユ ド シルク
ソレイユでは全く変わっていない。
「いや、家名としてその名は使えない。だが、子供にソレイユと名付ける親は結構多いみたいだぞ。私……いや、俺っちが昔に見た演劇では、農家の息子が同じ名前だった……でがす。」
「ふ~ん、そういうもんなのか。俺にはよくわからんが……って、ぷぷっ!! 本当に何なんだよその言葉は。俺っちに、ガスだって? どこの田舎もんだよ。あははは! 笑わせ過ぎだぞ、お前。」
「笑いたければ笑え! と、とにかく早く勇者様に会いに行くでがす!!」
「あははは! そうだな。んじゃ行こうぜ! シルク……いやソレイユ!」
その言葉を最後に、二人は肩を組んで笑い合いながらカリーの家に向かうのであった。
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