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いつ来るんだろ? 流石に明日は来ないだろうな……と思った矢先。
ドンドン! と扉を叩く音が聞こえた。誰だ。夜の十一時たぞ。
「岩崎様のお宅ですよねー! 励まし屋ですー!」
甲高く甘ったるい声が聞こえてきた。おい嘘だろ! 早過ぎだ。まだ一分も経ってないぞ。怖いわ。
それに、まさか励まし屋が女だとは……触ったら溶かされそうな、熱苦しいオッサンでもやって来ると勝手に思い込んでいた。
ドンドン!
「こんばんはー! 開けてくださいよー!」
無音のアパートに響く大声。放置したら近所迷惑だ。急いで扉を開けに行く。
「こんばんは! あら、以外と普通の顔」
外には、パッチリした目が印象的なスーツを着た若い女が立っていた。背丈は俺より少し低い。なかなかのナイスバディだが……。
……さらっと失礼なセリフを言わなかったか? 勝手にブサイクだと思い込んでいたな?
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