171人が本棚に入れています
本棚に追加
2017年「パリの中にいない僕の妄想の中のパリ」(ヴィトリ・シュル・セーヌ)
## 再構築文#uru/029(仮想記述者:ドニ・マルタン)
パパはよく宇宙の話をしてくれる。でも宇宙とパリとどっちが大きいのかよくわからない。今では、どっちも遠く感じる。パパが宇宙の話をしてくれるのは、パパが宇宙の研究者だから。パパが研究しているのは、宇宙の中の地球の中のフランスの中の森の中の土の中のシャンピニョン(キノコ)。小さいときは、パパが研究しているのが、シャンピニョン(キノコ)なのかシャンピオン(チャンピオン)なのかよく分からなかった。多分、パパが、キノコのチャンピオン、トリュフの研究をしているからだと思う。トリュフは宇宙で一番のキノコだって。あんなキノコは、火星にも水星にも木星にもないってパパが言ってた。本当にすごいキノコだと思う。でも、もし火星や水星や木星にトリュフが埋まっていても犬がいないから見つからないと思う。
最初のコメントを投稿しよう!