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2035年3月「マックは、悪意に満ちた邪魔な存在か」(ナンシー)
## 再構築文#jama077(仮想記述者:ドニ・マルタン)
ジョアンナと僕は、多分、付き合っているんだろう。でもあと一歩、ジョアンナは踏み込んでくれない。アジアの典型的な父親であるマックから何かをきつく言われているのだろう。そういう事は容易に想像できた。僕は、ジョアンナのことを恋人だと思っていたけど、ジョアンナは、妹のままでいたいと言った。確かに、ついこの前までは妹と兄のようか関係だったかもしれない。でも、もう僕はジョアンナに気持ちを伝えたし、ジョアンナも僕のことが好きだと言ってくれた。でも、父親のマック、いや、リン博士の言いつけで恋人同士にはなれないと彼女は言う。理由も、僕ら二人が似すぎているから心配だとか、マックの研究が進めば結論が出るとか、理不尽な出まかせばかりで、ブレインウォッシュならもっとうまくやればいいのに、マックが悪意から僕とジョアンナの間を引き裂こうとしているように思えて、マックを憎らしく思うようになった。
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