つむちゃんが死んだ。

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レナや兄とのやりとりを終えたあと、わたしはどこかぽかんとした気分で、近所のショッピングモールに買い出しに出かけた。 よくある休日だった。 夜、夫は娘の寝かしつけをしている間に一緒に寝てしまった。 ドラマ鑑賞や読書をする気分にはなれず、惰性のネットサーフィンにも飽きたわたしは、寝室に滑り込んで目を閉じた。 しかし、なかなか眠気は降りてこない。 どうしてだか、眠ろうとすればするほどわたしの脳は冴え渡った。そして、記憶の中にあるつむちゃんの断片を辿り、拾い集め、その姿様子を再現したがるのだった。 残された奥さんや家族、身近な人たちの気持ちを想像するだけで苦しい。 つい昨日までつむちゃんのことを思い出すこともなかった自分なんかが、暖かい布団に包まれながら今さらになって懐かしみ、哀れみ、悲しむのなんて勝手な気がする。 それなのに、脳裏にはいつかのつむちゃんが鮮やかに立ち上がる。そのいきいきとした彼の表情に触れると、心は軋み、どうしたってひりひりと痛むのだった。
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